KTM X-BOW R: SUPER SPORTS CAR TECHNOLOGY FOR THE 21ST CENTURY
MONOCOQUE
BELTS
ドライバーとパッセンジャーは、レースでも使用されている、シュロス製 4 点式( 希望により 6 点式 ) 安全ベルトで保護される。
CRASH BOX
車体先端部のクラッシュボックスにより、安全性がさらに増している。そのカーボン-アルミニウム・サンドイッチ構造のおかげで、FIA-GT やフォーミュラ 3 の厳しい安全規定にすら準拠している。
TECHNOLOGICAL LEADERSHIP
KTM クロスボウは、複合カーボンファイバー素材で完全に製造されたモノコックを誇る、初の量産車である。これは、かつてレーシングカーのみに採用されていた、先駆的かつ草分け的技術である。
EXTREMELY LIGHT, EXTREMELY STABLE
カーボンファイバー、エポキシ樹脂、精密な手仕事、高圧技術の4 分野、これらが一つになることで、二重壁、二部分、超軽量カーボンモノコックを生産でき、これはドイツの複合繊維の専門メーカーであるベティエが製造する。その結果は、最高水準の安全性を提供するカーボンファイファー構造として実現され、重量はわずか80 キログラムしかないが、そのねじり剛性は 35.000 Nm/o という信じられないほど高いものである。
ROLL BARS
転覆事故においても、モノコックに組み込まれたアルミニウム製ロールバーで、最適な安全性が保障される。それは、車体重量の2.5 倍の荷重に耐えられる。
DRIVE TRAIN
TRANSMISSION
シリーズ生産でトライ&テスト済みであるが、KTM クロスボウ R 向けに最適化されている。アウディ製6段変速マニュアルギアボックスは、いつでも最適のギアが使え、さらに、ショートシフト操作も備えている。ドレクスラー製LSDが標準装備となり、あらゆるカーブで最適の推進力を提供する。
TORQUE CURVE
エンジンは、わずか 3,300 rpmで最大トルク400 Nm を達成する。これは、KTM クロスボウ R にとっては文字通り「実にたやすい仕事」であり、その秘密は、790 キログラムしかない車体にある。最大出力の 300 馬力は 6,300 rpm で達成する。
AUDI ENGINE TECHNOLOGY
KTM クロスボウRの後部には、高級メーカー、アウディ製300 馬力2.0 リットルTFSI エンジンを搭載する。この最新鋭のエンジンは、ガソリンの直接噴射方式で、ターボチャージャーと非常に効率的な空冷を組み合わせている。突出したパワーとトルク特性と並んで、この4気筒エンジンで一番驚きなのは、燃料消費量が非常に少ない点である。MVEG サイクルで100 キロメートル当たり、わずか8.3 リットルなのである。
FRAME
アルミニウム製の骨組みは、エンジン、ギアボックス部品を支える中心部分だ。これによって、ユニット全体を19 ミリメートル下げることが可能となり、これにより、KTM クロスボウR のすでに印象的な低重心特性をさらに15 ミリメートル下げることができた。その直接の結果として、さらに大きな横G の遠心力とより高速のコーナリングスピードが可能となった。
TORQUE SUPPORT
エンジンの際立ったパワーは、KTM クロスボウR のトルクサポートで緩和され、トルクサポートはカーボンモノコックに直接取り付けられている。
CHASSIS
PUSHROD SUSPENSION
前方車軸のプッシュロッド・シャシーは、フォーミュラレースの世界から直接派生したものであるが、調整可能な反動ダンピングと並んで、高速および低速時の構成における圧縮ダンピングがその特徴である。このようなサスペンションシステムが、量産車両に用いられることは非常に稀である。なぜなら、システムが高価で複雑だからであるが、その乗り心地は比較にならない。
BRAKES FROM BREMBO
強烈なパワーには同水準のブレーキ性能が必要となる。KTM クロスボウGT は、ブレンボ製ブレーキシステムを使用しており、前方車軸には、内部換気、直径 305 ミリメートルのスロットディスクの4 ピストン固定キャリパーブレーキが使用されており、後方ブレーキには、直径 262 ミリメートルの2 ピストン固定キャリパーブレーキが使用されていることが特徴である。
SPRINGS AND DAMPERS FROM WP
シャシーやテストドライブの第一人者ロリ・ビコッティと並んで、WP サスペンション社がKTM クロスボウ向けのスプリングやダンパーの開発に、初期の初期から関与していた。クロスボウの構成についてのこうした熟練性と蓄積された経験は、初期の初期から「GT」に感じることができる。
MICHELIN PILOT SUPERSPORT
高性能タイヤが、特に、KTM クロスボウ GT を含めたスーパースポーツカーや超高性能分野向けに開発された。これによって、最も過酷な状況下における安全性、とりわけ、乾いたあるいは濡れた状況下の双方において素晴らしいハンドリング性能が提供される。
AERODYNAMICS
DOWNFORCE
KTM クロスボウ GT は、レースの世界から得たテクニカルソリューションを供給する。KTM テクノロジーがダラーラと共同で開発した独創的な空力デザインは、際立って印象的である。フロント・スプリッター、アンダーボディ、そしてリア・ディフューザーのおかげで、時速 200 キロメートルではおよそ 200 キログラムのダウンフォースが発生する。タイヤにもよるが、横方向の加速度としては 2.0 G まで許容でき、これは、公道走行を認められたどんな量産車よりも大きい。
DIFFUSER
空気はリア・ディフューザーに流れ込むように最適化され、リア・ディフューザーの非対称なデザインのおかげで、アンダーボディにおけるプレッシャー分配を確実にする。リア・ディフューザーはダウンフォースの大部分を発生させる。
UNDERBODY
KTM クロスボウ GT の底部に目を向けると、3 ピースからなる完全に平らな、フォーミュラ・レーシングカーゆずりのレース用アンダーボディであることが分かる。
画期的、純粋、そして斬新 オーストリアのメーカー KTM は2008 年、21 世紀のスーパースポーツカーをどのように考えているか、KTM クロスボウの量産形態をもって表明した。「私たちは、コーリン・チャップマンの考え、つまり、質実剛健で、必要最小限まで減らした軽量のスポーツカーという考えと、できる限り多くの技術革新を一緒にして、新しい世紀にそれを実現したかった。」、とKTM の CEO ステファン・ピエラーは話す。
イタリアのスポーツカーメーカーであるダラーラ、コンポジットのエクスパートであるベティエ、シンクタンクのKTM テクノロジー、エンジンパートナーであるアウディ、のスペシャリスト達が協働して、当時の最もワクワクするスーパースポーツカーであろう車を、わずか 1 年半で開発した。もちろん、KTM クロスボウの個性のかなりの部分は、その驚くようなスタイルによる。ジェラルド・キスカとキスカのチームがこの担当となって、彼らのデザインを備えた伝説的な現代のスポーツカーを作った。
「Ready to Race」は、KTM のモーターサイクルだけでなく、クロスボウにも当てはまる。「R」を開発する際、私たちは、性能データおよび全体としての性能の両方を改善することに注力した。より過酷であればあるほど、より早く、そして印象的なのだ。結果は極めて素晴らしいものである。KTM クロスボウR は、妥協を許さないドライビングマシーンとして、細部の細部にいたるまで設計されている。純粋な快適性目的の従来部分の多くは取り除かれている。ルーフやウインドスクリーンなしで済ますことは、エアコンやエンターテイメントシステムを省くことと同様、やや慣れを必要とする。しかし、すべては一番重要な一点、ドライビング・エクスペリエンスに集中するためである。
TECHNICAL DETAILS
ENGINE
Design | Inline 4-cylinder gas engine with direct injection, exhaust turbocharging with intercooling |
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Displacement | 1,984 cm³ |
Performance | 220 kW (300 PS) @ 6,300 1/min |
Maximum torque | 400 Nm @ 3,300 1/min |
Valves | 4/cylinder, DOHC |
Fuel consumption | 8.3 l/100 km |
CO₂-emission | 189 g/km |
CHASSIS
Length x Width x Height | 3,738 x 1,915 x 1,202 mm |
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Wheelbase | 2,430 mm |
Turning radius | 10.8 m |
Wheeltrack front / rear | 1,672 / 1,626 mm |
Power train | Rear wheel drive with mechanical limited-slip differential |
Transmission | 6-speed gearbox, manual |
Tyres front / rear | 205/40 R 17 / 255/35 R18 |
Height of center of gravity | 380 mm |
Fuel tank capacity | 40 l |
Weight excl. fuel | 790 kg |
Top speed | 231 km/h |
Acceleration 0-100 km/h | 3.9 s |
Deceleration 100-0 km/h | 32.9 m |
Aerodynamic downforce 100 km/h | 48 kg |
Aerodynamic downforce 200 km/h | 193 kg |
Lateral acceleration | > 1.5 g (road tires) |
Static weight distribution (front / rear) | 37:63 |